2021/06/23 07:26

ウクレレの素材と言えば、ハワイアンコア・マホガニー・アカシアコア等を多く見かけますね。いや、ちょっと待ってください。ハワイアンコア「単板」・マホガニー「単板」、、、単板ってなんだろう??

ウクレレの素材は、樹種以外にも単板か合板かという違いがあります。スペックに「単板」と書いていない物は、ほとんどが合板です。(単板しか取り扱いの無いメーカーは単に木材の名称だけの記載です。KIDA UkuleleWorksもそうですね。)

で、何が違うか。ズバリ、音が全然違います。単板の楽器は、豊かな音色と響きが非常に良いのが特徴です。そして、遠達性というんですけど、小さな音で弾いても遠くまで音が聞こえます。一方合板の楽器は、響きが少ない物が多く、また、こもった感じがあることがほとんどです。これも色々理由があるのですが・・・だから、ご予算が許せば単板がおすすめです!

そして今から合板の話をしますが、、、長くなるので読みたい方は読み進めて下さいね。本当に面白くないので興味がある人だけ読んで下さい笑




合板、合板って言うけど「合板」ってなんだろう。誰も教えてくれない合板のホントの話です。合板、ネットで調べると構造用合板とか、シナベニヤとか、そういうのが出てくると思います。

合板とは、複数枚の板を貼り合わせて1枚にしたものです。ウクレレ用の合板は通常3枚の貼り合わせのことが多いですね。

具体的に言うと、ハワイアンコア合板と書いていれば「ハワイアンコアーハワイアンコアじゃない木材ーハワイアンコア」の3枚重ねです。では、合板の何が悪いのかを考えてみましょう。まず一番「?」となるのは、真ん中のハワイアンコアじゃない木材ですね。この木、なんの木でしょうか。気になりますね。

答えは、「分からない」です。一部メーカーで何の木かを公表しているメーカーもありますが、私が知る限りは1社しかなく、そのメーカーはギターメーカーです。

そして次にハワイアンコアとそうじゃない木材の比率ですが、合板の楽器のトップを横から見てみてください。3層になっているのが分かると思います。比率はどうですか?そうです。控えめに言っても、ハワイアンコアの割合は30%は無いですよね。


ウクレレにおける合板とは、見た目をハワイアンコアに見せるために、何の木かまでは公表しない木材に薄いハワイアンコアを貼っている、といった感じですね。

そして、もうひとつ誰も言わない話があるのですが…木材を貼り合わせる時は、ボンドを使いますよね。だから、ボンドの層が必ずあります。ボンドは乾燥するとかなり強く、折れたネックを接着出来るほどです。

そのボンドの層が全面に2層あるので、3枚合板は厳密には5層ということになります。


とはいえ、合板にもいいところもありまして、乾燥に強く割れにくいです。楽器を倒したりぶつけたりすると、単板の楽器はいとも簡単に割れてしまうんですが、合板の楽器は少々ぶつけたくらいでは割れないですね。

そして、最大の違いはコストです。合板のウクレレは3,000円くらいからありますから笑

単板の楽器は安くても15,000円くらいからだから、その差は歴然です。

ただ、いずれにしても音のアドバンテージはありません。最近は低価格でもオール単板の楽器がありますから、ご予算が許すなら単板の楽器がおすすめです!