2021/06/09 22:43
とてもとても長いので、読みたい方だけ読んでくださいね♪
楽器店には日々沢山のお客さんが訪れます。今はほとんどの方がインターネットで下調べしてから楽器店に足を運ぶので、インターネットで「初心者の方はソプラノウクレレがおすすめ」という記事をいくつも読んで楽器店に行きます。
店員さん「いらっしゃいませ」
お客さん「初心者にはソプラノウクレレがおすすめって聞いたんですけどどれですか?」
店員さん「こちらがソプラノウクレレです。」
お客さん「んーじゃぁ、安いやつでいいからこれにします。」
この様子、実際店舗で最も多いシナリオです。私も店頭販売していたころ、数えきれないほど見かけました。
お客さんがなぜソプラノウクレレが欲しいと思ったのか、詳しく聞こうとする店員さんはほとんどいません。お客さんが欲しいと言った物を勧める方が、簡単に売れますからね!でも、ソプラノウクレレを最初に買ってしまった人は、高確率でコンサートウクレレに買い替えます。もしくは、コンサートが欲しいと思いながら我慢してソプラノを弾いています。
そして、買い替えた人は口をそろえて言うのです。「最初からコンサートにしておけば良かった。」
KIDA UkuleleWorksでは、ソプラノかコンサートかで迷われている方はもちろん、ソプラノを買おうと思っている方にもコンサートウクレレをおすすめしています。ウクレレを始めたいと思ってYouTubeを見ましたか?いいな、と思った人はコンサートかテナーの方がほとんどだったんじゃないかなと思います。上手だからコンサートを使っているのではないのです。コンサートが弾きやすいのが理由なんです。
ウクレレという楽器は本来歌の伴奏のための楽器です。ハワイアンのバンドの人たちは割と大編成にも関わらず、ほとんどの場合センターでウクレレを持った人が歌を歌っています。小さなボディでコロコロと可愛らしい音色が、弾き語りの伴奏にはとっても似合います。ですから、「私は弾き語りしかしないの!」という方は是非ソプラノウクレレを手に取って頂ければいいかなと思います。
ですが・・・現在のウクレレシーンでは、メロディーもウクレレで演奏するソロウクレレが大流行!皆さんご存じ、ハワイのアーティストであるジェイク・シマブクロさんが特に有名ですね。
ぽろろ~んとつま弾いて癒されたいな~なんて思ってソロウクレレの楽譜を買うと、初心者用の簡単な楽譜でもハイフレット(ボディに近い高い音)を抑えるアレンジがとっても多い!演奏中、1、2音でもハイフレットを演奏するととってもカッコいいですから、少々難しくても敢えてハイフレットを使うようにアレンジするのです。ソプラノウクレレは弦の長さが短いので、高い音になればなるほどフレットの感覚が狭く、窮屈になります。というか、ソプラノはそもそも12フレットまでしか無い物が多く、13とか出てくると演奏自体不可能です。
そして、弦長が短くなるので音が全く伸びなくなります。ソプラノでしっかり音が伸びる楽器を買おうと思うと・・・初めてのウクレレを買おうと思った予算ではとうてい買えません笑
また、ソプラノウクレレは12フレット接合といって12フレットの部分でボディとジョイントされている物が多く、ハイフレットを演奏するときに左手の小指側がボディに当たってしまいます。ストレス無く押さえられるのは、7フレット前後までかな。
ソプラノウクレレで最低限チューニングが合って、演奏するにあたり問題ない物は8,000円前後から。コンサートウクレレは10,000円程度からです。その2,000円、ランチを3、4日倹約すれば今後のウクレレライフがより充実するはずです!